塩っ気
そういえば今年に入って、まだしょっぱい魚を釣っていない。
塩っ気が足りんのです。
鯛… とまでは言わんまでも、アジ、イワシ、もう何でもいいから釣りたいんです。塩っぽいのを。
そんな話を釣り仲間であるところのS氏に、嗚咽交じりに訴えたところ、ならば行こう、すぐ行こう、今週末行こう、とトントン拍子。
3/20土曜日の1時、S氏宅の最寄り駅に僕とY氏が集まった。
みんな眼がギラリとしている。
釣る、絶対釣る。しょっぱいやつ、絶対釣る。
眼がそう語っている。
僕は前日、干物用の網を購入していた。
あんまり釣れちゃって食べ切れない場合、干しておけば保存がきくのだ。
先人たちの大いなる知恵なのだ。
S氏は天然塩などの調味料を用意済みだという。
Y氏は多分、眠気を我慢しているのだろう。
三者三様、それぞれの事情で眼を血走らせ、熱い思いを胸に車に乗り込んだ。
深夜の道は恐ろしいほどに空いている。
わずか2時間半、あっという間に油壺の釣具屋に着いた。
↑ここで餌を調達し、城ヶ島に渡る予定だ。
だんごでお馴染みであるが、僕はふつうにコマセ用のオキアミを買った。
S氏はだんごを買った。
Y氏はなぜか青イソメを買った。
釣具屋のおっちゃんに聞くと、今日は風が強いから城ヶ島では釣りにならんぞ、油壺マリンパークの脇から磯に降りられっから、そこで釣りたまえよ、とのこと。
地元のおっちゃんが言うなら間違いなかろう。
地図を描いてもらい、予定変更、マリンパークの脇から降りてみた。
後に調べたところ、「導寸墓下」ってとこらしい。
時刻は丑三つ時。泣く子も寝ている3時くらい。
真っ暗です。
が、こいつのお陰で足元も安全。
すげーの買っちまった。。
GENTOS(ジェントス) ヘッドウォーズ プロ HW-767H
で、昼頃まで釣って、釣果は1匹/人。
僕はフカセで20cm弱の海タナゴ、Y氏は磯で寝つつ20cmのフグをイソメで、そしてS氏はおっちゃん一押しのだんごで20cmほどのメジナ。
型は小さいとはいえ、メジナ。
良いなぁ。
帰りに三崎でマグロを食い、家に着いたのは16時頃。
貧果と疲労で気絶寸前の僕は、ふらふらと飲み屋に出かけて痛飲した。
やけっぱちだ。
今年最初の天然魚が海タナゴなんて……
S氏は翌日、メジナを干物にしたらしい。
良いなぁ。