カツオニング
7月19日に内浦という場所に釣りに行ったのだ。
狙いは鯵。
鯵というのは味が良いから鯵という名前になった、というくらい味が良い。
美味い魚なのだ。
僕はもともとフカセから釣りを初め、ターゲットはメジナであった。
外房でメジナを釣っていると鯵が釣れすぎて参ったことがある。
鯵というのは群れで回っているので、一度釣れ出すと止まらないのだ。
ちっ、また鯵かよ、なんつってポイポイとリリースしていた。
贅沢、あまりに贅沢な話である。
30歳を超え、嫁をもらい、ある程度落ち着いた生活を始めると思うのだ。
鯵、食いたい。と。
前置きが長くなったが、沼津の近く、内浦に鯵を釣りに行ったのだ。
メンバーはいつものS氏、Y氏に加え、I氏も参加。計4名で竿を出すことになった。
18日(土)の終電でS氏の最寄り駅へ。
S氏の安全かつ迅速な運転で、内浦には3時ころに着いた。
暗いうちはメバルロッドにアオイソで堤防際を攻めた。
ネンブツダイが釣れるばかりであった。
夜明け少し前から、内浦港の長い堤防の外側に向かって竿を出した。
僕はどうしても鯵が食いたい(釣りたいというより、食いたい。嫁にも食わせたい)という思いであったので、まずはサビキをした。
生粋のフカセ師である僕の師匠に言わせれば、サビキはオンナ子どものする釣りらしい。
まぁ僕はまだ子どもであるからサビキも良かろう。と。
で、早速釣れたのは15cmほどの鯖。
鯖かよ。
まぁ、鯖も美味いけれども。
念のために1尾だけキープした。
しかしサビキというのはどうも性に合わぬ。
早々にフカセへ移行。
すると、30cmくらいの魚が釣れた。
「うわぁ、良い鯖が釣れたー」と少しく興奮。(実はマルソーダだった)
30cmともなると引きが楽しいのだ。
でも僕らは鯵狙いである。鯖だか鰹だか知らぬが、そんなものは外道なのだ。
でも念のために1尾キープ。
突然、素人のI氏がサビキで鯵を釣った。
10cmに満たない。
念のため、これもキープした。
それほど鯵に飢えていたのだった。
10cm未満の鯵に色めき立ち、いよいよ鯵が釣れ出すだろう、と楽観しておったのだがそれ以降鯵は来なかった。
明るくなって風が吹き出し、釣り難いので堤防の内側に移動。
冗談のつもりで撒き餌を撒いていると、マルソーダが狂喜乱舞。
マルソーダがいくらでも釣れるという状況になってしまった。
趣向を変えてワームを投げてみると何かがかかる。
なかなか良い引き。
上げてみると、なんと。
マルソーダだった。
ワームで釣れるんだなぁ。
その後はベラ的な何かが釣れた以外、マルソーダのみだった。
昼前には納竿。
まぁ、マルソーダも食ったら美味かったが。
ニンニク炒め、なまり節を作った。
鯵と鯖は塩焼き。
いずれも美味かった。