カブと虫
■日本が世界に誇るHONDAが世界に誇るスーパーカブに乗っている、日本が世界に誇る僕なのだが、寒さにはめっぽう弱い。
こんなに寒くてはカブに乗る気が起きない。
カブも乗らねばただの置物というか、置物にしては幾分大きいので「ただの置物」とも言い切れない訳だが、しかも置いてあるだけで何となく満足もするので別に無理して乗らなくても良いんだけれど、簡単に言うと、理由、大義名分として「ただの置物」理論を持ち出したのだ。
せっかくカブを買ったのに外が寒いから乗らないなんて、ちょっともったいないよね。
というのは大義名分なのだ。
僕は純粋に、何の他意も無く、ただこうしたかったということをしたのみだ。
■結果、こうなった。
風防を付けたのだ。
寒いから、ではない。
何度も書くが、それは大義名分、ただの言い訳、本当のところは「だた、あのダサい風防を付けてみたかった」その一点に尽きる。
カブといえばあれなのだ。あのダサい風防、というか前掛け。
■しかし、こうして見ると結構ダサい。
このダサさはいったいどこから湧き出てくるのだ、とじっくり見ていたところ、ふとひらめいた。
ちょっとノッペリしすぎなのだ。
あの風防、と前掛け、いわば兜みたいなものなのに、どうもノッペリしすぎている。
兜ならば角の一つも生えていないと様にならない。
角、付けてみようかな。
カブトムシ。