【夏休み】江戸川でハゼとウナギ

例年なら9月末の涼しい時期に夏休みを取りますが、今年は8/10〜14と鬼暑い時期に取りました。
というのもこの期間、11日の山の日に絡めて妻子が実家に帰るとのことで、貴重な独身貴族なのですね。なので仕事をしている場合ではないと。前のめりで休むことにしました。

でまぁ当然釣りに行くことにしたのですが、とにかく暑い。暑さのピークと言っても良いです。テレビでは40度か何とか言っていました。こんな中、バイクで走ったら熱中症で倒れますよ。魚の前に自分が干物になってしまいます。でもなぁ、朝なら何とか…涼しそうだし… しかし帰りがなぁ… と悩みながら、とりあえず前日のうちにテンカラの準備をして寝ました。

で朝5時ころぱっちり起床、天啓の如く閃きましたね俺は。「ハゼでも釣るか」と。そうです。辛い思いをしてまで釣りに行くほど俺は釣りキチだったか。竿を出せればそれだけで幸せなのさ的なダメ釣り師だったはずです。これはもう、胸を張って言えます。俺はダメ釣り師です、と。
そんな訳で8/10、ハゼ釣りに行くことにしました。

そうと決まれば話は早い。ハゼ釣りの支度など10分で終わります。起きて20分後にはバイクに跨り、起きて40分後には釣り場に着いていました。前回視察した「たかはし遊船」です。
看板を見ると「桟橋は6時半から」みたいなことが書いてありましたが、まだ6時です。入れるのかなぁと心配でしたが、前のお客さんが入っていったので僕もひょこひょこ着いて行きまして、普通に入れました。入場料1000円、エサ代500円です。

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ちなみに持って行ったのは
・トラウト用パックロッド
・小型リール(PE0.8号)
・ハゼ用天秤
・オモリ1号、3号
・ハゼ用の鉤5号
・小型クーラーボックス、保冷剤
・エサ箱
・ハサミ、タオル、帽子等
小型クーラーボックスがバイクのバッグにちょうど収まって具合が良いです。

さて6時半ころ釣り開始です。場所は左側の船の上にしました。まるでボート釣りをしているような雰囲気です。

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雰囲気は良いのですが、船の先頭から川の中心部に向けて投げてみると、水草のようなものが大量に引っかかります。これが邪魔すぎて全く釣りになりません。船の周りで水草が無いところを探ることにしました。

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すると船のすぐ近くは水草がほとんど生えていないことが判明。なぜでしょうか。船が陰になって陽が当たらないからでしょうか。
しかしこの際、水草のことなどどうでも良いのです。その辺りを攻めてみるとすぐにアタリがあり、小さいながらもポツポツと釣れました。しかし渋い。ポツポツ過ぎます。しかも小さい。浅場だからでしょうか。

結局5時間ほど釣ってキープ18、リリース含めて30弱くらい。ハゼ釣りにしては惨敗と言っていい貧果でした。うーん、水草が無ければなぁ…と思うわけですが、なんというか、所詮ハゼ釣り、それほど悔しくもないのでした。
帰りにおじいさんに長いこと話を聞かされ、家に着いたのは12時半くらいでした。やはり都心は気温がぐんぐん上がり、渋滞もしているようでした。遠出しなくて良かった…

家に帰って取り急ぎ下処理だけしておきました。と言っても頭を落として腹を開き、ワタを出すだけです。
100匹とかなら大変ですが18匹なら楽勝。貧果で良かった。キッチンペーパーの上に並べて冷蔵庫に入れました。エサのイソメも大量に余ったので持ち帰り、水道水でよく洗って厳重に包んで冷蔵庫にイン。

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さてさて翌日。余ったイソメを消費しないといけません。
やはり日中は暑くてどこにも行きたくないので、必然的に夕方から夜の釣りになります。外房でアジを釣ろうか、都心でヘチ釣りも楽しそう、と考えた結果、天啓が降りてきました。「ウナギでも釣るか」と。
またもや江戸川です。しかも今度はバイクですら無く、チャリです。だってビール飲みたくなったら困るから。ダメ釣り師の真骨頂ですね。

そうとなったら話は早い。
まえにアナゴ釣りに行ったときの仕掛けが残っていますので、それを適当にカバンに入れてチャリでGOです。20分後には川原に着いていました。
一応書いておくと
・竿はガルプスティック
・ソアレBB30 2500HG(PE1号)
・キス用天秤
・オモリ15号
・ハリス4号
・小型クーラーボックス
・その他小物
この小型クーラーボックス、自転車の前カゴにもピッタリ入るのでバツグンに具合が良いです。安物のくせに良い働きをします。

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20時半ころ釣りを開始です。場所は京成とJRの間くらい。柵があって足場も良いところですが、ポイントとしてはいまいちかも知れません。橋などの障害物があった方が良いそうなので。
でもまぁ、どこでも良いです。そもそもイソメの消費が目的なので、イソメをたっぷり付けて適当にぶっ込みます。

基本的に待つ釣りなので、ボンヤリと星空を眺めて時間が経つのを待ちます。暇すぎてポケモンGOを起動したら鯉っぽいやつがいました。それもすぐに飽きて、再び星空を見たりします。もうすぐ40歳、働き盛り。ただボンヤリ星を見て過ごしました。
たまに仕掛けを回収するとエサがなくなっています。これは魚にエサが取られたのか何なのか、初めての釣りなのでよく分かりません。
分からぬままにイソメをたっぷり付けてぶっ込みます。距離とか場所とかも一応変えてみました。しかし特にアタリもなく時間が過ぎます。

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そんなこんなで22時ころ、竿先を凝視していたら小さなアタリがありました。もしかしたら今まであたっていたのかもしれません。星空を眺めている場合ではありませんでした。
合わせてみますが掛っておらず、エサはやはり無くなっています。これもしかして、最初から魚に食われていたのかもと思ったら俄然やる気が出てきました。今度は念入りにエサを付けます(気持ちの問題です)。

するとどうでしょう、根掛かりしてオモリを2つロストしました。もともとなぜか2つしか持って行かなかったので、もうオモリがありません。
せっかく気持ちが高まったのに… 
しかもエサはまだ結構残っています。しばらく考えて、適当な石をオモリ替わりにすることにしました。まさに捨て石。重ければ何でも良いのです。近くを探して手頃な石をくくり付けてぶっ込みました。

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しばらくして空アワセしてみると、ニョロッとした手応え。いやほんと、ニョロッとしましたよ。
まさかと思って回収すると、いましたいました。ニョロッとした魚が。いやーほんとに釣れるんですね。

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満足したので少しして帰りました。

帰って捌いてみました。目打ちは必須らしいのですが都合良く木の板などありません。かまぼこ板を使って何とかすることにしました。

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まずは冷凍庫で30分ほど冷やして仮死状態にさせるそうです。ジップロックに入れて冷凍庫にイン。待ってる間に洗濯とかしていたら一時間近く経っていました。凍ったかも、と思って取り出し触ってみるとジャーベット状な感じでした。むしろ捌きやすいかもと思い、早速目打ちです。

かまぼこ板の上に頭を置き、眼とエラのあいだ辺りにアイスピックを刺しました。頭は固定されましたが、かまぼこ板ではちょっと安定感がありません。が仕方ないので続けます。
背中から包丁を入れて中骨にそって刃を進め… って全然できません。無理です。なにか根本的に間違っている気がします。むしろこれ本当にウナギなんだろうか、と調べなおすくらいに無理な感じでした。

とにかく骨から身を剥ぎ取らねば、と少しずつ刃を動かし、何とか内蔵を取り除き、半身を切った時点でウナギが復活しました。
えええ!いまかよ!と思いましたよ。僕は。内臓に触れられて目が覚めたのでしょうか…

いままで生きた魚を捌いたことは何度もありますが、骨が見えてる状態でグネグネ動く姿をみるとさすがに気味が悪いです。
もうとにかく早く終わらせないと、と残りの半身も削ぐように切りました。ほぼ骨の状態でも微妙に動いていました。気味悪い…

生命の力強さというかウナギの気味悪さに胸を打たれましたが、気を取り直して調理を続けます。
ウナギの骨と頭、それに削いだ身を鍋にぶっ込みまして、グツグツ煮ます。そこに酒、醤油、みりんを適当に入れます。更に煮込んで完成。煮穴子ならぬ煮ウナギです。

あと冷蔵庫でカラッカラに干された前日のハゼも調理しました。揚げ物とか超メンドイっすという気持ちだったので、多めのオリーブオイルで揚げ焼きに。味付けは塩を振るだけです。

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そんな感じで適当に調理した江戸前の魚、食ってみると美味い!これは美味いです。どちらも最高です。味付けはシンプルなので素材の味です。良い夏休みになりました。

【今回の釣果】
マハゼ 30尾くらい
ウナギ 1尾

【今年の釣果】
ウナギ 1尾
マハゼ 36尾くらい
カニ 2杯
テナガエビ 3尾
ヤマメ 3尾
イワナ 1尾
ニジマス 多数
マダコ 1杯
カサゴ 1尾
メバル 1尾
ハナダイ 1尾