佐渡釣行(1日目)
2011/10/28
深夜バスは、0時20分に新宿を出発した。
俺の隣にはサンダル履きの下北系兄ちゃん。
路線バスかよ。緊張感が足りないんだよ。
何だか気の抜けるスタートとなった。
バスの中は静かだったし、カーテンはばっちり遮光しているので真っ暗。
どこからか寝息が聞こえてきます。
が、俺はそんなところで眠れるほどの大物ではありません。小物です。
うとうとくらいはしたかもしれないけど。
じっと座っていました。
途中、2回くらい休憩が入ったと思う。
しかしできるだけ体を休めようと、俺はただ、じっと座っていたわけです。
そしたら腰が痛くなりました。
で、新潟駅に着いたのが7時くらい。
みんな降りました。俺を除いて。
俺はその一つ先、フェリー港があるバス停まで行くことに決めていた。
だって、そうすれば移動しなくて済むじゃん。
と思っていたのですが。
浅はかでした。
港でバスを降りると周りには何も無い。
建物はあるのだがこれといって観光地でもなく、しかも朝7時半、放り出された感じとなった。
なるほど、新潟駅で降りれば朝飯を食う場所くらいあっただろう。
だからみんな新潟駅で降りたんだな。
フェリーが出るのは9時25分、つまり2時間近く何もすることが無いわけです。
いつもならば酒でも呑んでいれば時間が潰せるが、朝ですし。
これから島に渡って運転せねばならんし。
とりあえず朝飯。
フェリー港で、新潟名物らしいカレーラーメンを食いました。
これが意外と美味かった。
待合室では数人の老人たちがフェリーを待っていた。
端の方には畳がしかれていて、寝転べるようになっている。
幸い人がいなかったので少しだけ仮眠した。
まぁ、これで良かったのかもな。
さて、いよいよフェリーです。
ジュータン席ってのは、つまりこういうことです。
伊豆大島に行った経験では、イス席なんかよりジュータン席で寝ていた方が後々幸せなのです。
酔い止めも効いてきて、心地良い揺れの中、すっかり寝てしまった。
気付いたら島に着く直前だった。
太宰の「佐渡」に、島の影を他の島と勘違いするというシーンがある。
なるほど、確かに小説に描かれているとおりだった。
すっきりとした気分で上陸。
バイク屋との約束の時間まで少しあったので、両津港の周りを少し散歩。
港で釣りをしている人がいた。カマスか、たくさんの魚の影が見えた。
町はのどか。
港に入っている店でブリ丼を食った。
少々見くびっていたが、実に美味かった。
さすがだ。
レンタルバイク屋に行くと初老のおじさんが一人いた。
メールでやりとりしたのは若い人だと思うので、親父さんだろうか。
名前を告げると「メイトね?」と話が通っているようで安心したが、なぜかシグナス125を出そうとする。
「いや、メイトです。これです」と指差すと「なんだ、カブか」と言っていました。
そうだよな、あの形は大体「カブ」なんだよな。
のっけから力が抜けます。
さて、どうにかバイクを借りた俺は宿に向けて島を横断。
宿は島の西側、七浦海岸の辺りです。
350号線という大きな道路が通っているので、そこをメイト90でのんびり走る。
(しかしメイト90、10万キロ走っているからか全然キビキビ走らないな。。)
海が綺麗です。
件のメイト90。
ミラーが片方しか無くて怖いんですけど。
これ違反じゃないのかな。
ゆっくり走れば良いんだっけ?
レンタルバイク屋を信じて走るしか無いんだが。
一度宿に入り、チェックイン前だがお願いして荷物を置かせてもらった。
近くの港へ。小さな港。
でも魚の気配はプンプンします。
様子見ってことでワームを投げてみる。
ネジワームに掛ったのは、、 何ですかこれは。
アナハゼですかね。
辺りを偵察しつつ、チェックインの時間になったので宿に戻った。
安い割にはいい部屋。十分です。
夕食。
豪華!
美味い!
大満足です。
佐渡に行く人、敷島荘おすすめです。
周りには何も無いけど、金山が近いです。
ビールを呑み、一風呂浴びて再び釣りへ。
歩いて港まで行ける。素敵です。
アジ、メバルが釣れました。
大満足で初日終了です。