絶望の花火
メバリング用の竿を買ったは良いが、一度素振りに使っただけで、まだ魚を釣っていない。
いわゆる「入魂」が済んでいないのだ。
というわけで4月10日、京浜運河に行ってみた。
負け惜しみではないが、魚を釣るつもりで行ったわけではない。
京浜運河で魚を釣ろうと思ったら、これはもう夜釣りが圧倒的に有利なのだ。多分。
そのための下見で、明るいうちに道だとか運河の様子、トイレットの有無、コンビニエンスの場所などを確認しておこうという、そういう魂胆なのだ。
でお昼頃、品川駅から散歩がてら京浜運河まで歩いた。
もちろん迷った。
トラックの運転手さんに道を聞いてみたが、遠いところから来たようであまりこの辺りの道は詳しくないらしい。
ご苦労様です。
何とか京浜運河に着き、遊歩道みたいなところを歩くと餌つりのおっちゃん達がいた。
ルアーマンはいなかった。
程よい欄干を見つけ、地形を把握するためにも投げるか、と竿を出そうとしたら知り合いのS氏から入電。
天王洲アイルに着いたとの事。
合流することにした。
天王洲公園の辺りの様子を2人で偵察することにしたが、お花見日和であり、お祭りみたいなことをやっていた。
僕らは花見をしに来たわけではない、と固い意志で竿を振ろうと思ったが、まぁ釣りは夕方でも良かろう、今は祭りの時合いだ、そういう結論に至り、屋台の塩焼きそばを食い、ビールを呑み、枝豆、豚串、またビール。
良い塩梅でした。
夕方になってルアーを投げると、子どもたちが寄ってきたりして危なくてしょうがない。
それでも何とか投げ続け、しばらくすると小魚の大群が。
おお、ベイトがいる。
ボラの子どもか。
よし、と気合が入ったところで「花火始まるからどいてちょうだい」とお祭り運営委員会みたいな人に言われた。
魚は釣れなかったが良さそうな場所。
暖かくなったら夜釣りに行ってみようと思う。