騙されろ魚ども
竿買ったんすよ。
って前回書いたのだが。
しかし、また雨。
週末は雨。
僕が釣りに行こうとウキウキすると、外は雨。
仕方が無いのでルアー作りを進めた。
ルアーというのは日本語で言うと疑似餌なのであり、擬似的な餌、マガイ物のこと。
僕が今作っているのはミノーっていうやつで、これはミノムシを模した疑似餌だからミノ、なのではなく、なんでミノーっていうのか知らないけれど、ともかく魚の形を模している。
↓こういうの。
ダイワ(Daiwa) S・ハンター3 13F
むかし川原でシーバス用のミノー(7cmくらい)を一つ拾い、いやぁ良く出来ているなぁ、まったく本物の小魚のようだなぁ、と思っていた。
最近管理釣り場に行くようになり、ミノーで釣ったら爽快感も幾分変わってくるだろうと、そう思って釣具屋に行くと、目が飛び出るくらい高価であった。
千円以上だ。
高い。
牛丼だったら3杯くらいは食える。
でも牛丼では魚は釣れない(と思う)。
しばらく悩んだが。
もうどうにでもなれ、貧乏したって良いじゃないか。
千円。
確かに痛手だ。
牛丼3杯、つまり3日間は喰うに困らない額である。
でも、いいんだ。
金なんて、持っていても碌な事にはならない。
使っちまえ。
貧乏、結構じゃないか。
僕は清々しいような、清冽な心持になってレジに向かった。
なけなしの千円。
5cmのミノーとなった。
実際、管理釣り場で使ったら大きな魚が釣れた。
しかしこれ、根掛りでもしてなくしたら事である。
3日分の食費を、文字通り水の泡にしてしまう、そんな恐ろしいことになったら、僕はルアーと共に生きる気力さえ失いかねない。
これは、大事にとっておこう。
千円のミノーは使わないことにした。
その代わりに、自分でミノーを作ってしまおう、と。
だってあれ、要は木を削って塗装すりゃ良いんでしょ?
原価も安そうだし。
ってことで数百円でバルサと針金を買い、カッターナイフで削ったり紙やすりでこすったりして、それっぽい形にしてみた。
で、針金とオモリを仕込んで接着。
大小合わせて5個作ることにした。
購入したら5千円以上だと思うと自然に頬が緩む。
塗装用の箱も段ボール箱と針金ハンガーで自作した。
雨が止んだら塗装に取り掛かろうと思う。
しかし、止むことはあるんだろうか。この雨。