【竿作り】4日目 口糸巻き

前回までの工程

1回目(6/23)穂先を削り
2回目(6/30)節抜きと磨き
3回目(7/14)継ぎ

と順調に進んできました。
今回はいよいよ塗り!と思いましたが、その前に口糸というのを巻くそうです。

今回(7/29)は糸巻きで終わりました。

口糸とは

前回、継ぎの部分を作成しました。そのとき「スゲ口」の部分(差し込まれる方)を作るため、竹の内側をドリルなどで削って広げました。皮一枚ってくらい薄く削ったので、割れないように補強しないといけません。
そのために口糸というのを巻くそうです。

作業開始です

まず、前回削るときに巻いた補強用の糸を取り除きます。
そして新たに、ちょっと特殊な糸を巻きます。

特殊といってもそのあたりの手芸屋で売っているそうです。

ポイントは「ケバのないシルキータッチ」だそうです。
これはダイソーで買ったそうですが、今は見つからないとか。手芸屋に行けば普通に(100円ではないと思いますが)あるそうです。

さて、これをスゲ口の部分に巻いていきます。
巻く長さは「スゲ込み(差し込む方)の長さ+5mmくらい」だそうです。

要は差し込まれる部分を完全に補強するということですね。
今回は4本継ぎなので、穂先以外の3本に口糸を巻きます。
その3本とも、口糸の巻かれた部分の長さが揃っていると出来上がりが美しいそうです。確かに。

ひたすら巻きます

まずスゲ口の淵の部分に接着剤を塗って、巻初めを固定します。巻き始めは糸を巻き込むようにします。
ちなみに使った接着剤はこちら。

これはキャンドゥで売っているそうです。先生はこれが一番使いやすいとのこと。
他のベテラン生徒さんはダイソーのハケ付きが良いとか。何が違うのか分かりませんがこだわりがあるようです。

巻き始めを固定したら糸が重ならないように、隙間が開かないように巻いていきます。
竿を左手に持ち、糸を右手で調整しながら、竿の上から(つまりスゲ口からみて反時計回りに)巻いていくと巻きやすいです。
1本目は時計回りに巻いたのでいまいちやりにくかったです。これだと竿と糸の接点が隠れて見えないんですね。

巻き終わりはやはり接着剤で固定し、余った糸をナイフで切ります。

2本目の途中から調子が出てきてかなりハイスピードで巻けるようになりました。
そしたら、糸がよれて絡まってしまいました。。。 常連さんに気をつけるよう言われていたのですが、気持ちよく巻いていて油断してしまいました。

最初から巻き直しか… と先生に聞いてみたら、絡まっている部分を切って途中から再開すれば良いとのこと。すでに巻いている部分の終端と再開する部分は接着剤で固定し、気を取り直して巻き続けます。

分かりますかね。左の竿の途中が再開した部分です。

やっと終わり

1時間半くらいかけて3本完成しました。

機械というか、ミシンの気持ちが分かったような気がします。まあこういう作業は嫌いではないんですけどね。
いままでの生徒で1日で巻き終えたのは僕だけだと言われました。単純作業は得意なのです。

少し時間が余ったので、竿に栓をしました。
竿尻とスゲ込みの部分にちょうど合う棒を突っ込みます。無ければ竹を削って調整。

突っ込む長さは、手元の部分は竿先が収まるように長すぎず、他は適当です。

接着剤で固定したら余計な部分をカットします。細いのはニッパーでぱちんと。
太いのはノコギリで切りました。竹を切るときはノコギリを引いて使うと良いそうです。

はみ出した分をヤスリで削ります。手元は握りを作るので斜めに。

今回はここまで。

全部継いで振ってみましたが、良いですねー
完成が楽しみです。

次こそ塗りに入ります。